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テッラ・マードレ北海道2014
この記事を書いた人:山本敬介
「テッラ・マードレ北海道2014」
○ サブタイトル
「大地のごはん、大地の未来」
=大地から生まれる食べもの、そして大地の未来と持続可能性を考える=
○ 開催趣旨
大地から生まれる「おいしいごはん」とは、みなさんにとってどのようなもの でしょうか。そして、その「おいしいごはん」を食べ続けるために、私たちは大 地の未来について考えるべき時を迎えています。
「何をどのように食べるか」は、「どのように生きるか」ということ。私たち がこの北海道の大地の上で、健康に持続的に暮らしていくには、食べることの意 味や役割、食との関係を問い直し、これまでの暮らし方や生き方そのものを変え て行かなければなりません。
「テッラ・マードレ」とは「母なる大地」の意味。これはスローフードが世界 中で大地とのつながりを取り戻すために開催しているミーティングです。昨年に 引き続き「テッラ・マードレ北海道」を開催し、未来のために活動しているさま ざまな食や環境のコミュニティをネットワークし、さらには次世代につなげてい きたいと考えています。
○ 開催概要
① 場 所 北大学術交流会館 1階 第1会議室
② 日 時 平成26年12月6日(土)
③ 主 催 スローフード・フレンズ北海道
④ 協 力 スローフードしむかっぷ エゾロック
⑤ 参加費 大人2,000円 学生1,500円(石狩食材のお弁当付き)
※途中参加、途中退席も同じ
○ 開催内容
10:00 開 会
10:00~11:15 映画上映 「100年ごはん」
11:15~12:00 大林千茱萸(ちぐみ)監督のお話
12:00~13:00 休 憩 北海道石狩地域中心の食材を使用したお弁当
手稲にある「玄米カフェじょじょ」製のお弁当 http://genmai-jojo.com/
13:00~14:00 講 演 結城登美雄氏「大地のごはん、大地の未来」
14:00~14:15 休 憩
14:15~16:00 若者による取り組みのプレゼンテーション 15分☓6団体
16:00~16:30 講評 敷田麻実(北海道大学観光学高等研究センター教授)
16:30~17:00 じゃがいも投票(プレゼンテーション団体への応援投票)
17:00 閉 会
○ 映画「100年ごはん」 http://100nengohan.com/
はじめの一歩は百歩分! 有機農業をめぐる大分県臼杵市の人人の記録映画。やがてその取り組みは農業だけではなく、林業、教育、給食センターや飲食業、NPOへと繋がり、人人の暮らしの中へと広がってゆく。
「いまのワタシ」(近衛はな)が「100年後のアナタ」(大谷賢治郎)に語りかけるというドラマを編み込むことで、「過去」「いま」「未来」は地つづき であると、立体的に浮かびあがる。料理家でもある大林千茱萸(ちぐみ)監督は、この作品のために4年間臼杵市に足を運び、撮影素材は120時間。音楽には数多くの映 画音楽で活躍する山下康介。主題歌に宮武希。おいしい臼杵のお野菜と共に描かれる、"自然との共生=リビング・ハーモニー"を奏でる人人の群像劇。
○ 講演者プロフィール
<大林千茱萸(おおばやし・ちぐみ)>
東京都生まれ。「天皇の料理番」元宮内庁東宮御所大膳家主厨・渡辺誠氏に師事し、料理家としても活躍。西洋食作法講師・ホットサンド倶楽部主催と様々な肩 書きを持つ。11歳で『ハウス/HOUSE』(77)原案。14歳より映画感想家として、文筆業開始。大林宣彦監督作品では、メイキングや音楽コーディ ネートなどを担当。AKB48の「So long!」(13)MVでは数エピソードの脚本・演出を行う。うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテストでは審査員を務める。
本作が単独監督初デビュー作品となる。著者に「ホットサンドレシピ100」(シンコーミュージック刊)、責任編集本には「リュック・ベッソン」(キネマ旬報社刊)など。
<結城登美雄(ゆうき・とみお)>
民俗研究家。地域づくりプロデューサ。専門は民俗学,地域づくり,人のエネルギー。昭和20年,中国東北部(旧満州)生まれ。 山形大学人文学部卒業後,広告デザイン業界に入り,広告代理店(有)タス・デザイン室を立ち上げる。1980年代後半から宮城県気仙沼市,唐桑町の地域おこしに携わる一方, 仙台市にて,地域の人々と埋もれた地域資源の発掘に取組む。この活動を通じて「地元学」を提唱,実践する。その後,地元学は,地域づくりの実践手法とし て, 全国的に展開されるようになる。1995年,地域づくり活動に専心するためにタス・デザイン室を解散。以降東北の中山間地域の600集落を訪ね歩き,東北 地域の人,生業, 暮らしに寄り添いながら,地域づくりのプロデューサとして力を尽くす。現在は,東北のみならず全国からアドバイザー,講演講師として招請されており,その 活動フィールドは 各地に広がっている。著書に,「山に暮らす 海に生きる 東北むら紀行」(1998年,無明舎出版)。「東北を歩く 小さな村の希望を旅する」(2008年,新宿書房), 「地元学からの出発」(2009年,農文協)ほか。農文協「増刊現代農業」,富士ゼロックス㈱「グラフィケーション」,河北新報,朝日新聞,日本農業新 聞,婦人之友社等の連載・ 寄稿多数。地元学,食の文化祭の地域づくり活動により,1998年「NHK東北ふるさと賞」,2005年「芸術選奨文部科学大臣賞受賞(芸術振興部門)」 を受賞。2011年, 第61回河北文化賞を受賞。
<敷田麻実(しきだ・あさみ)>
北海道大学観光学高等研究センター教授。1960年石川県加賀市生まれ。高知大学農学部栽培漁業学科卒業後、石川県水産課勤務、その間に、豪州ジェイムズクック大学大学院留 学、金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程修了。1998年石川県退職、金沢工業大学環境システム工学科教授を経て、2007年から北海道大学観光学 高等研究センター教授。2012年国連大学高等研究所客員教授 。野生生物保護学会会長(2005-2011年)。
専門はエコツーリズムと地域マネジメント。「地域からのエコツーリズム」「観光の地域ブランディング」ほか論文多数。知床地域科学委員 会委員、環境省中央環境審議会自然環境部会委員、北海道庁北の観光リーダー養成事業委員会座長、北海道アウトドア資格検討委員会委員長などを務める。
○ プレゼンテーション団体
●1 十勝未来創世プロジェクト(伊藤英拓)
『夢』をもった30歳前後の異業種メンバーが集まり立ち上げたプロジェクト。メンバー1人ひとりの『夢』を実現することによって十勝の未来と新しい豊かさのカタチを創造するべく様々な活動を行っている。
●2 えりも高校 風極プロジェクト同好会
えりも町の特産品を用いた、「食」に関わる取組を通して、自分が生まれ育った町の良さを発信することを目的に活動している。月に一度、えりも岬「風の館」で特産品を使用した「高校生カフェ」を行っている。
●3 濱本農場丸ごと体感塾 (金川綾華)
濱本農場体感塾は、農場という「生産する場」で栽培・収穫・調理して食べたり、アートを楽しんだりという体験や感動を通し、「作る側のことも考えられる」そんな想像力を育てます。
●4 agrimeal(アグリミール)
藤女子大の学生サークル。管理栄養士を目指す学生たちが、NPO法人ezorockと共に大学のある石狩市内の畑でオーガニックじゃがいもを栽培し、「いしかりポテト」を商品開発。音楽フェスなどで販売。
●5 プロジェクトNINOMIYA
バイオマスエネルギー作りを通し、都市の若者と森林をつなげる活動。北海道の森に眠る未利用材の確保、斧を利用した薪への加工、人の集まる場所への販売を若者を巻き込みながら行っている。
●6 まちデザイン・景工房(山崎嵩拓・古家衣梨)
それぞれ、専門・得意分野が異なっているメンバーが集まり、様々な視点から「まち」を捉え直し、よりよいまちづくりに向けて、自分たちにできることから取り組もう、という想いで結成。