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ほるもん
この記事を書いた人:アベミチコ
ほるもん
初めて豚のホルモンを食べたのは18歳になって旭川に来てから。
衝撃的だった。
まったく想像していない世界だった。
噛めば噛むほど味がする。
鮭の胃袋を「ガム」と呼んで食べていたあの歯ごたえとは違う
モミュモミュ、ゴニュゴニュ、コリコリと
いろんな歯ごたえのホルモン。
実家から両親が来た時にホルモンを食べに行ったら
母が「なんかしないね」(シナシナしているという意味。)
と言ってそれから食べなかった。
母とは好みが違うという、そこもまたいい。
それが、ホルモンなんだと。
噛む時間がメインのホルモン。
それをつつきながら、噛みながら
じっくり会話をするのがとてもいい。
それをすごせる人とはきっといい関係になると思う。
最近夫と通っている、あるホルモン屋さん。
いいちこの水割りと楽しむホルモンタイムは最高。
心の中であっちのホルモンがおいしそうと思うと
それを察してか私の方にポンと置いてくれる。
私があまり好きじゃない方を「お礼に」という顔で
ポンと返す。
きっとバレていると思うけど。
そんな時間もとても楽しい。