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とんかつ

この記事を書いた人：アベミチコ

とんかつ

子供の頃、家ではあまり出てこなかったとんかつ。
だからか今でも思い出す、とんかつの思い出。

前も書いたけれど、両親は漁船が主な大きな鉄工所で働いていたので、お魚をよくもらった。だから毎日がほとんどお魚。

ある夏の日曜の夕方。
両親が休みで家にいて、私は窓があるタイル張りのお風呂に長い時間入り、その頃はまっていた蛇口から直接冷たい水を飲んであつーい！と元気良くお風呂から出た。
すると、揚げ物の音とパン粉のいい香り。
テーブルには黄金いろのものが！そう、トンカツが！
やったーーー！！！！
きっと声を出して喜んだと思う。
すごくテンションが上がったのを今でも思い出します。
食べたのは覚えていないけど、涙が出るほど喜んだと思う。

そしてもうひとつのとんかつの思い出。
小学2年生くらいかな、両親が働いていたので大好きなおばちゃんにこれまた大好きな薬師丸ひろ子さん主演の映画、里見八犬伝を見に連れて行ってもらった。
ちょっとえっちな場面にドキドキしたのも覚えてる。
そして帰りに釧路の北大通りの高級そうなお店でトンカツ定食を食べた。
茶碗蒸しもついていて、大人定食！と思った。
でも映画のことが思い出されてトンカツ、薬師丸ひろ子、茶碗蒸しが頭の中をぐるぐるした。

今でもたまに思い出すこの２つのとんかつ物語。

あの頃のようにご飯の時間を大切にできているんだろうか。