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すいかのたね

この記事を書いた人:アベミチコ

すいかのたね

「私、これ一番の好物かも」と思っちゃうすいか。
たねが無かったらまるまる一個たべちゃうな。

すいかと言えば私が小さな頃、預かってもらっていたおばちゃんちでは
10歳年上のお姉ちゃんは〝味しお〟をかけてスイカを食べていた。
そう言えば実家ではグレープフルーツには砂糖をかけてたっけ!

先日父が亡くなり、15~6人くらいのいとこを含めた大勢の親戚が集まった。
父方も母方も私だけが一人っ子。だからみんな私の兄弟のようにしてくれた。

集まるといっつも食べ物の話になる。
「霧多布に行った時にストーブの上で焼いた、あのしっとりした煎餅はなんだったべー」
「どうやって塩辛作る?」
「小さなエビやサブローって魚がよ〜」「それおじさんの名前だわ〜」
「アミの塩辛うまがったー」
「そぅだね〜」
なんて食べ物の話で盛り上がる。

今回の件があり、やっと母が外に出て買い物に行って来た。
母「あなたの好きなもの買って来たよ」
私「筋子?」
母「それもある」
私「ホヤ?」
母「正解!」

父が現役で働いていた頃、釧路だからか会社支給のお弁当につぶ貝が入ってて
でも1人だけ貝を覗くとヤドカリが入っていたそう。
「でも食べれるよ」と言っていた。

悲しい時も、元気がない時も
食べ物はみんなを幸せにしてくれ、笑顔にしてくれる。
1人で食べる、大勢で食べる関係なく
豪華、質素、何も関係なく
食べるという事は素晴らしい事だね。

お父さん、お父さんの分まで色々食べるからね。
ね。お酒もほどほどに飲むからね。

そう、すいかのたね。
この時期はたまに床に落ちている、このすいかのたね。
すいかのたねをワラジ虫と思ってぎゃーといい、すいかのたねと思って拾ったらワラジ虫でぎゃーと言う。
そんな事を思い出す夏の日です。