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鮭とば

この記事を書いた人:アベミチコ

鮭とば

先日遠くから来る初めて会う方からのメールに
「あまいの?しょっぱいのどちらが好きですか?」とあった。
もちろん答えは「しょっぱいの」。

今日もおじゃましたところで出てきた
チョコやビスケットなどが入ったお菓子の中から
サラダせんべいを選ぶ。

お友達からの誕生日プレゼントに
むしりガレイが入っていた。

美容室に行っても
出てくるおやつはしょっぱいの完食。

そう、しょっぱいのが好き。

小さな頃からおやつもしょっぱいのが好き。

マヨネーズつけて食べる
干した氷下魚
小さく小さくくずして大事に食べる
ホタテの貝柱
遠足に持って行った
するめ千本(するめの細いの)
串まで舐めきる
駄菓子屋の甘じょっぱいイカの串

あぁ、全てが愛おしい。
昔おやつだったものがお酒のつまみになってますね。

大人になって最近好きなおやつ?つまみといえば
おばんざい屋さんで注文する永遠に食べられそうな
さっと炙ったするめ
白糠にあるチーズ工房の臭しょっぱい
ロビオーラ
チーズといえば(富良野のお客さまのところの)
モッチャレラチーズを味噌漬けにしたもの

あぁ、お腹減ってきた。

いろいろあるけれど
ずっと心に残っているしょっぱいおやつは
実家の物置の天井に隠された新聞でくるまれた鮭とば。
手の届かない場所にあり、椅子を使ってちょっとちぎる。
皮はストーブで炙り食べる。
ばれないようにちょっとずつ。

しょっぱいものが好きというか珍味ですね。
ちょっと匂ったしょっぱいの。

ちょっと気持ち悪い話ですが
小さな頃、父の足の臭いをずーっと嗅いでいたそう。
臭いもの好きにもほどがある。

最近実家に帰ることが多く、
ごはんは誰かと食べることに慣れてしまって
旭川にもどっての一人ごはんがとても寂しいわたし。
さらに実は数日前に転んで松葉杖。
外食も軽い気持ちで行けない。

そんなときは鮭とばを食べる。
贅沢なもの食べてがまんだよと自分に言い聞かせて。

この絵はさきほどのおばんざい屋さんにぶら下がっていたもので
「みっちゃんにこれ描いて欲しいの」と言われて。
もちろん「喜んで!」。

みんなわたしをわかってる!
わたしはみんなのことをわかっているのかな。

贅沢な鮭とばも誰かとクスクス笑いながら
焼酎お湯割りなんかで楽しんだら
贅沢を超えるんだろうな。
一周して味わえなくなっちゃうかな。
鮭だから贅沢ももどってくるかな。

手作りおやつや
甘くてかわいいものを好きだったら
人生変わっていたかなー。

これでいいのかな。いいんだな。