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なごやの朝　エビフライサンド

この記事を書いた人：アベミチコ

なごやの朝　エビフライサンド

モーニングといえば
コーヒーにゆで卵やパンなどが付いてくる
朝のセットが有名な名古屋。

何度もお仕事で名古屋に行っているのですが
毎回食べてしまうのが大須にあるコンパルというお店の〝エビフライサンド〟。
モーニングもあるけれど
それを頼まず〝エビフライサンド〟。

キャベツの千切りと３本のエビフライ、ふんわり卵焼きを
カツソースとタルタルソースのダブルソースを使って
トーストパンでサンドしたもの。
ちょっと甘くてやさしい味。
「おいしかった〜今日も頑張ろう！」または
「明日の朝のエビフライサンドのために今日は頑張る！」と
思えちゃう贅沢なサンドイッチなんです。
味もそうなのですが雰囲気がいい。

この大須のコンパルはとても「喫茶店」っぽい。
濃い木目の壁や、柱、ベルベット生地の椅子。
タバコを吸う人もいる。
新聞を読む人、雑誌を見る人、何かメモる人、
老夫婦が会話をし、騒ぐ人はいない。
朝からゆったりとした時間が流れる中
キッチンでは蝶ネクタイをした方たちが
サッサッとコーヒーを入れたりサンドイッチを作る。
この差が心地よい。

前回行った時の話、
おじいちゃんと小さな男の子が向かい合わせで座っている。
昔ながらのプリンやシロップ漬けのさくらんぼ、
缶詰の果物がのったパフェを食べる男の子、
でも多いのか少し残している。
それを見るおじいちゃん。
会話がほとんどない。

夏休みだからおじいちゃんところに来たのかな。
男の子はきっと今はやりのパンケーキ食べたいのかな。
おじいちゃんは孫が喜ぶだろうとパフェを食べに連れてきたんだろうな。
何を話したらいいんだろうとおじいちゃんは思っているんだろうな。
あぁ、私のお父さんもそんな風に連れて行ったりしたかったろうな。
この先喫茶店は残るのかな。カフェに変わるのかな。こわして駐車場になるのかな。
まちは駐車場だらけになるのかな。

そんな妄想をする喫茶店は楽しい。
おいしいって、雰囲気と時間も大切だなぁ。